上野の地下道 その日の上野の地下道は 上の賑わいをよそにして ひっそりとしていた 西村滋の『お菓子放浪記』で 孤児のシゲル少年がここで一緒に暮らしたのは 戦争孤児の子どもたち 西村滋は二〇一六年に九十一才で亡くなった 語る人がいなくなる 七十年の歳…
私にできることは 二〇二〇年 ウイルスとの戦い 私にできることは ウイルスを運ばないように 家にいること いろいろな人の顔が浮かぶ 離れて暮らす 高齢の義母 娘夫婦 兄夫婦 一緒に散歩する友人 足が痛いとき カゴを台まで運んでくれたスーパーの店員さん …
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。